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 〜畳のサイズ〜

 畳は地方によって基本となるサイズが異なります。

 畳は"尺貫法"で測定しています。

 |一分=約3mm |一寸=約3.03cm |一尺=約30.3cm

 京間(本間)

  幅・三尺一寸五分(95.5cm)、長さ・六尺三寸(191cm) 主に京都、大阪などの西日本で使われています。こちらの地方(宮城県)でも稀に見かけるサイズです。

 中京間(三六間)

  幅・三尺(91cm)、長さ・六尺(182cm) 名古屋を中心に中京地区で見られるようです。

 江戸間(五八間)

  幅・二尺九寸(88cm)、長さ・五尺八寸(176cm) このサイズが一般的です。

 〜畳の効用、手入れ〜

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 〜イ草の効果〜

 イ草は敷いても、食べても、浸かっても健康な天然素材です。

    

    北九州市立大学国際環境工学部助教授 森田 洋 氏(農学博士)より

 1.イ草とは… 

 畳の原材料として約1100年以上前より用いられているイ草は、JUNCUS(ジュンカス)属に分類される多年草の宿根性草本であります。

 JUNCUSはラテン語で「結ぶ」という意味があるように、JUNCUS属の植物は硬くて弾力性に富んでいます。

 原材料はインドであり、シルクロードを経て朝鮮半島に入り、日本に伝わったといわれています。

 日本では北海道から沖縄まで全土にわたり自生しており、イ草の茎中の芯は油をよく吸い上げる性質を持つために、日本では古来より、行灯の灯心として用いられていました。

 このためイ草のことを、燈心草(トウシンソウ)とも呼ばれています。

 2.イ草は昔薬草であった

和漢三才図会(1712年,寺島良安)

イ草は日本最古の本草書である本草和名(918年、深江輔仁)にも記載され、日本最古の医書である医心方(984年、丹波康頼)では薬草としての記述があります。

 更に江戸時代に百科事典である和漢三才図会(1712年、寺島良安)や薬草が記載されている本草綱目啓蒙(1803年、小野蘭山)においても、イ草の薬草としての歴史を紐解くことが出来ます。

 和漢三才図会によると、イ草を細かくすりおろして灯心部分だけを取り出し、これを煎じて飲む事により感染による炎症を抑え、水腫改善に効果があるとの記述があります。また焼いて灰にしたものを飲用する事で、喉の疾患を和らげるとの記述もあります。

 江戸幕府の医療施設であった小石川養生所(現小石川植物園)にもイ草が標本植物として栽培されており、このような事実をあわせても江戸時代まではイ草を薬草として使用していたことが示唆されます。

 3.イ草には抗菌作用があります。

出典:北九州市立大学森田研究室

 イ草は腸管出血性大腸菌O-157、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌などの食中毒細菌、バチルス菌、ミクロコッカス菌などの腐敗細菌に対して抗菌作用のあることが明らかとなっています(2002年に防菌防黴学会誌で発表)。

 このような事実からも畳は天然の抗菌素材といえます。最近の研究では肺炎の原因となるレジオネラ菌に対しても抗菌作用が認められました。

 このような成果から,八代市内の宿泊施設ではイ草を細かく砕いて袋詰めにし,浴槽中に浮かべることで「イ草風呂」の運用も始まっています。お風呂にイ草を入れると、肌がスベスベする効果もあり,イ草の畳以外での利用も進んでいます。また古い文献にはイグサが炎症,切り傷,打撲の改善にも寄与するとも書かれています。

 4.イ草は消臭効果も期待されています

 足の臭いの原因には大きく2つあるといわれています。 1つは汗腺・皮脂腺から発するアンモニア。 そしてもう1つが足に付着している微生物群の増殖で発生する腐敗臭であります。

 森田博士の大学では、足からこの微生物を取り出し,わずか2%のイ草の抽出液を加えたところ,微生物群の増殖を抑える作用について発見しました。まだ詳細な検討は今後の課題ですが,イ草は足の微生物に対しても抗菌効果が認められたことから,畳で足の臭いも軽減できるのではと現在研究に取り組んでいます。 写真上左はイ草2%添加のもの,右はイ草無添加のもの。

 写真右の白い部分が微生物。イ草を添加したものは抗菌作用を有していたため微生物が生えていないことがわかる。    

 出典:北九州市立大学森田研究室

 5.イ草のスポンジ構造は様々な有害物質を吸着します

写真左が国産イ草の断面図、右が中国産イ草の断面図

(出典:北九州市立大学森田研究室)

 イ草の茎断面図を電子顕微鏡(SEM)により観察したものを下に示しました。

 イ草が他の植物に比べて,特徴的である部分は髄部の構造であります。

 イ草の髄部は白色多孔の弾力性に富む星状細胞からなる海綿組織が多数存在しています。これが灯心といわれる部分であります。このような「スポンジ」のようにふんわりしたイ草の中心構造が畳に弾力性をもたらしています。

 またイ草はパルプやウールに比べて,二酸化窒素やシックハウスの原因となるホルムアルデヒドの吸着能に優れています。例えばコップにタバコの煙を入れて,片方のコップにはイ草を入れて,もう片方のコップにはイ草を入れずにしばらく置くと,イ草を入れたコップのタバコ臭は殆どなくなります。

 更にイ草を粉末にして,烏龍茶や焼酎に入れることで不純物質を取り除き,飲みやすくなるという報告もあります。

 これらは全てイ草の「スポンジ構造」によるものです。私たちの環境には様々な有害物質がありますが,畳はこれらの物質を取り除いてくれるすばらしい効果があるのです。また,国産イ草と中国産イ草の写真を比較したところ,中国産イ草の表皮は非常に壊れやすいことが写真を見てもわかると思います。

 6.イグサのリラックス効果をもたらす成分はフィトン、バリニン!

 畳の一番の効果といえば,リラックス効果かも知れません。 畳の部屋にいると落ち着くという声を多く聞きます。森林浴が気持ち良いように,緑がいっぱいの作物であるイグサにも同じ効果が期待されます。 つまり「室内で森林浴」気分が味わえるということです。 この森林浴の際に,たくさん空気中に放出されるのがフィトンという物質です。 またそれだけでしたら,室内に観葉植物を置くことでも代用できますが,実は特徴的な成分がイグサには含まれています。 それがバニリンです。 バニリンという言葉は馴染みがないかも知れませんが,バニラエッセンスといえばわかるでしょうか。 お菓子を作るときなどに数滴入れるものです。 このバニリンという成分がイグサのリラックス効果をもたらす一つの成分となっています。

 7.イグサは健康食品としても注目されています!

 最近では,イグサは畳だけでなく,食用としての利用も積極的に進められています。 先にも述べたように,イグサは薬草として江戸時代あたりまでは用いられていたものですから,それを食用に利用しても不思議な話ではありません。 イグサは約63%が食物繊維で,ミネラルたっぷりの作物です。 この食物繊維の量は他の野菜類と比べても非常に高い値です。

8.イグサを食べると便通・ウエストの減少傾向も認められます!

 九州国際大学付属高校女子部(北九州市)の学生さんたちに協力してもらって,イグサの摂取による排便回数、身体計測、血液検査の影響について調査を行ないました。 朝昼晩の食後に1.5 gずつ(4.5 g/day)イグサを摂取してもらい,2週間続けました。 その結果,排便回数は平均0.7回から1.5回に増加し,平均で1日1回を下回っていた被験者の排便回数が、イグサの摂取により平均で1日1回を超えるようになりました。 また,ウエストは被験者の殆どで減少が見られ,平均4.6 cmの減少でした。 便通の改善が腸内滞留時間を短くして,ウエストが減少しているものと考えられます。 これらの成果は健康・栄養食品研究という学術誌で2006年に発表しました。

 以上、森田博士が研究された科学的なイ草の効能などを掲載しましたが、私個人的には・・・、

 

畳の本当の魅了は、数値化できない部分だと思っております。

 

 どこか懐かしいイ草の香り、足触り、手触り、夏花火を見ながら畳の上で飲む冷たいビール等・・・。

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