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〒989-1245 宮城県柴田郡大河原町字新南28―4 TEL 0224-52-1217 FAX 0224-52-0914 |
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知っていますか?畳表の80%が中国産という事実を… |
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〜畳表の原料 イ草の産地 熊本県八代市を訪ねて〜 真夏のイ草の刈取り |
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畳表の"本当"を知りたくて、熊本県は八代市に行ってまいりました。 イ草の全てを知ることは、これからの畳職人として避けては通れない部分なのだと感じました。 |
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ホームステイでお世話になるイ草生産農家・親分気質な九州男児の下永辰也さん。張りつめた空気の中、早速始まります。壮大なイ田です。整然と生い茂るイ草に、眺めるだけで満足しそうですが、ここから刈り始めるようです。まずは、下永さんの奥様の手ほどきを受け、イ草ハーベスタ(機械)によるイ草の刈取りが始まります。時折下永さんの激が飛びますが、独特ななまりの八代弁に、誰に怒っているのか、正直わかりません。 |
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イ草ハーベスタはゆっくりと細く、一列ずつ進んでいきます。その間次々と出てくる刈り取られたイ草の束を綺麗に積んでいきます。定期的に出てくるイ草の束を、黙々と積み続けます。一列終わるごとに、積まれたイ草の束をコンテナに移します。台車を引く無口な下永さんのおじいさんの背中に、感じるものがあります。コンテナに決まった本数ずつ整然と並べていきます。水分をたっぷり吸ったずっしりと重いイ草を、できるだけ同じリズムでひたすら積み続けます。 |
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後少しでコンテナがいっぱいになります。研修とはいっても修行に近い感覚です。休憩中は、至福のひと時です。黄色いスイカを頂きましたが、味は赤いものと同じでした。一杯になったコンテナを作業場に運び、地下水を浴びせ、イ草をシャキッとさせます。八代の水はとにかくきれいで、田んぼの用水で普通に手も洗えます。シャワーを浴び、イ草も生き生きして見えます。 |
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これより泥染め作業に入ります。着色など一切しないため、小細工なしの本物の畳表に近づいていきます。よってどれだけ良いイ草が収穫されたか、生産者の腕の見せ所だそうです。クレーンを使って生け簀のようなところに入れ、染土を水と一緒に流し込みます。泥染めというよりはわずかな時間浸すといった感じです。皆、長袖のカッパを着用していますが、真夏です。泥染めしたイ草を、今度は釜にかけ15時間ほど時間をかけて乾燥させます。量産性の中国産は、わずか8時間ほどで高温乾燥するようで、これにより、イ草の芯が傷ついてしまうそうです。この辺にも差があります。 |
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.翌朝早朝より、乾燥したイ草の染土落としをする組と、早朝というより深夜から刈取りを始める班に分かれます。をします。染土落としは、粉まみれになるためマスク着用です。染土落としをしたイ草を黒い袋に入れ、束ねます。この作業はおばあちゃんも参加します。黒い袋に入れたイ草を二階の倉庫に保管します。光も遮断します。一年寝かせて、次の年に畳表に織られるそうです。寝かせている間は、一切イ草に触れてはいけないそうです。少しふれただけで変色するそうです。寝かせたイ草は色合いも均一で、完成度の高い畳表に仕上がります。すごいこだわりです。 刈取りは夜の2時から行われることもあります。さっき寝たばかりなのに、もう始まります。水分を吸って生き生きとしたイ草を刈り取ります。夜刈り取るのは、日中、日差しが強く、イ草によくない場合があるからだそうです。「全てイ草の為」とは、名人・橋口さん談。 |
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刈取りをする前には、網外しをします。二人で呼吸を合わせてゆすりながら外していきます。網をかけていた杭も抜くのですが、数か月間しっかり田んぼに刺さっていた杭は、なかなか抜けません。写真左は八代市前景。台風の多い九州地方の雲。被害の大きいときは、倉庫の鉄板の扉でさえふっとばされるそうです。「屋根の修理や扉の修理で数か月仕事がダメになった。」とは、平川公治さん談。 |
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〜あとがき〜 齋藤畳店・齋藤直人 |
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〜協力〜 畳屋道場/JAやつしろ 潟}ーケティング開発 |
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畳屋としての自分の置かれている現状に、「何かしないと、けど何をしよう。」そのような手探りの状況の中、機会あって産地研修に参加してまいりました。生産農家さんと共に、連日続く朝から晩までイ草生産にあたっての重作業に参加させていただき、目が覚める思いで 「ここまでするのか。」 と深く深く、感じるものがありました。畳は伝統技能で、機械化はあくまでその延長だと思っておりますが、それを受け継いでいるのは農家さんも同じだったということがわかりました。 年間統計で前年度、全国の畳屋さんで使用されたという600万畳という国産畳表の枚数に対し、産地で出荷した350万畳という枚数を引いた結果、残りの250万畳は産地偽造されているという統計が出ているそうです。結果、国産中国産を合わせた年間で使用されている畳表の80%が中国産ということです。これを受け一番被害を受けているのは、大幅に減少している日本の産地農家の方々です。平成元年には5500戸あった農家の数が、平成23年には633戸と激減しております。それは、畳業界の価格競争に巻き込まれ、再生産ができない価格でしか取引されなくなっていることや、入札制度、流通構造に大きな原因があるそうです。実際に生産現場を見て、農家さんの話を聞いて行く内、日本の生産者農家が無くなると、自ずと日本の文化である畳も無くなってしまうと感じました。 四季があり、高温多湿な生活環境、お米が主食な日本人ということもありますが、歴史をたどると畳は特別な敷物で、昔、武家の住宅様式である書院造りが完成して多く敷き詰められるようになりました。建築ブームの一昔前は、和室が多く、畳数もありコストもかかるため、比較的安値な中国産に需要は集中しました。ですが近年、洋風化が進み、和室も親父の時代から比べれば、大分少なくなってきています。新築でも一部屋、二部屋あるかどうかといった所なのが現状です。これは日本人が畳離れしているのではなく、外国産(畳の無い国)の粗悪な畳表が多く出続けた為、お客様の畳に対するイメージや思いが悪化してしまった事と考えております。 最近は、洋間にも敷ける畳や、デザイン畳など面白い商品が出ており、当店でも極力対応しております。 良い畳は使っていくうち、良さが現れてきます。畳の部屋が増えれば畳屋として越したことがありませんが、皆様に少しでも畳に意識を持って頂きたく思い、「たたみはいいねー。」 「日本人でよかった。」と思っていただけるよう、産地からのリアルな情報、体験を通じ、皆様に「いいたたみ」を提案できるように、さらに努めてまいりたいと思います。 |
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