〒989-1245 宮城県柴田郡大河原町字新南28―4

TEL 0120-52-1217 FAX 0224-52-0914

http://www.maruharutatami.com/

店案内

ご注文の流れ

畳価格表

襖・障子価格表

施工例

イ草を訪ねて

畳通

連結

一服


〜畳表の原料 イ草の産地 熊本県八代市を訪ねて〜

2011年 イ製品品評会、畳表製織

 年に一度、市場に出回らない至高の畳表が集います。

 津波による被害で、斜めになってしまったままの仙台空港の道路標識を後に、いざ熊本へ…。

 熊本県八代市・八代ホワイトパレスで行われているイ製品・品評会表彰式会場に到着しました。写真中央が原草の部、右が畳表の部です。

 表彰される石橋幸浩さん(写真左)。石橋さんの畳表は"品種・ひのはるか"で九州農政局長賞を受賞されました。

 写真中央は講演をする"道の駅"名付け親の徳野貞雄氏。会場内で徳野氏著書の『農村(ムラ)の幸せ、都会(マチ)の幸せ』という本を購入しました。「トヨ田に、ホン田に、こりゃマツ田 おまえら、田んぼの出じゃないか 田んぼつぶすな、罰当たり」で始まる強烈な一冊です。

 閉会後、展示された製品は黒い袋に密封され、次の会場へと運ばれます。

 滞在二日目、畳表製織を体験しに、イ草農家・石橋幸浩さんのお宅にお邪魔しました。石橋さんの畳表は今年、"品種・ひのはるか"で九州農政局長賞を受賞されました。イ草が長さ順に機械により選別されていきます(写真中央)。

 抜き寸別に長さ選別されたイ草(写真右)。左から一番毛〜五番毛と、長さ順に並べてあります。石橋さんの育てた品種は"ひのはるか"で、一番毛(一番左)のイ草の束が多く収穫されているのが分かります。基本的に"ひのはるか"は遅刈りの為、毎年草丈は伸びるものの、実入りが少ない傾向が多くあり、今回の石橋さんのように受賞される出来の良い物のは少ないようです。しっかり伸びて、しっかり実入りしたイ草が良いということです。

  写真左と中央は、二件目にお邪魔した森野さん。長さ選別された後は、色の選別をします。黒っぽいイ草や、赤いイ草を手作業で省いていきます。森野さんは熊本県が誇る"品種・ひのみどり"を生育しています。写真右の右から長さ順に、一番毛〜七番毛と区分されます。森野さんの"品種・ひのみどり"は、先ほどの石橋さんの"品種・ひのはるか"より真ん中(右から三本目〜五本目あたり)のイ草束が多く収穫されているのが、縛っている白い紐の部分の太さから分かります。

 このように品種によって長さによる収穫量が異なりますが、基本的に長く育ったイ草ほど収穫量が少なく、質も高く貴重品という事になります。原草の状態で、全長140cmくらいがベストな製品が多いそうです。

 ここまでの過程を経て、ようやく製織が始まります。写真左は織機左側。イ草の根元が右を向いています。イ草の根元は白っぽく草が太いです。写真中央が織機右側。イ草の根元が左を向いています。左右から出てくるイ草が、中央でクロスして均一な厚みの畳表に織り上がります(写真右)。

  織りあがった畳表の最終チェックです。はつけたイ草や塩梅の悪い部分を道具を使って取り除きます。畳表の端もほつれ留めします。

  今回は品評会メインだったため、見学気分でしたが四件目にお邪魔した前田孝夫さんのお宅で選別を経験しました。地味な作業ですが好きな作業でもありました。

 続いて四件目はボス・下永さんのお宅。

 下永さんはセンサーによるイ草の色の識別です。写真上が省かれたイ草。写真上のイ草と下のイ草で、先っぽの色の違いが分かります。

 今回は品評会がメインの来熊なので、過酷な研修はありませんでした。いつもと打って変わって緩めな時間が流れます・・・。

 八代の食べ物は醤油にとろみがあり、殆ど甘口なのが印象的でした。家の地方はどんな味だとか、その後の現状など近況を報告しながらも、合間「この店の畳表は何処産の何々だ」といった畳屋ならではの会話が…。

 全国各地から集まった畳屋さんたちは、皆腹を割って話します。大変有意義なひと時です。「思いは、プレーに」

 最後に岩崎神社に参拝に行って参りました。

 岩崎神社は、岩崎主馬忠久公(しゅめただひさ)がまつられており、岩崎公は西暦1505年、熊本で初めてイ草を栽培した方です。

 地域の農村の将来を思って、自らイ草の苗を採取して栽培を始めたのが起源となっています。上土城跡地にある岩崎神社は、イ草の恩人として岩崎公が奉られています。地域の人々からは、イ草の“神様”として親しまれているそうです。

 最終日にはイ草祭りが盛大に行われたようです。


  

店案内

ご注文の流れ

畳価格表

襖・障子価格表

施工例

イ草を訪ねて

畳通

連結

一服

Copyright(C)2005 saitou tatami. All Rights Reserved.