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〜畳表の原料 イ草の産地・熊本県八代市を訪ねて〜

2012年 真夏のイ草の刈取り

 今年で二年目。現場を任されることもありました。

『十年は通い続けてください』
  そういわれて、熊本に通い始めて今年で二年目に入りました。今年もイ草の刈り取りに例えて『イ切るか死ぬか』と言われる過酷な、イ草の刈り取りの季節がやってきました。
 今年は前日入りし、熊本城内を散策しました(写真右)。今年も台風の影響で、飛行中の大きな揺れと、入道雲がお出迎え。蒸し暑く、じめっとした空気を感じると「熊本に来たんだな。」という実感が湧きます。

  研修初日。八代市の、いつもの千丁町ゴザ倉庫に集合。全国からメンバーが集まり、今年の作柄と、畳表の勉強会。

 私は「たたみの話を聞いてくれ!from ogawara」の電話でのFMの収録。産地生中継の為、参加していただく農家さんとの打ち合わせに奔走。今回快くFM出演を承諾していただいた、生産者農家の平井憲行さん(写真中央)。電話にて収録中。

 農家さん、畳屋さんが集まった所で、イ草の神様が祭られている岩崎神社にて参拝&記念撮影。
 今回は畳屋道場×和たたみの里・八代 生産販売組合のそろいのポロシャツを着て始動!畳屋さんは半そでグリーン。農家さんは長袖ブラックと、作業性も考え計算されています。士気が高まります。個人的にTシャツとキャップも作成。

 今回自分がホームステイでお世話になるのは、海軍自衛隊あがりで、熊本県イ業部・前々組合長の岩井静雄さん宅(写真左)
 刈取りをする前に、生育途中で張ったは網を外していきます。左右で呼吸を合わせて揺さぶりながら外すのですが、なかなか力のいる作業です。網を張ることで伸びたイ草が倒れるのを防ぎます。岩井さん宅には後継者の息子さんもいます(写真右)。

 網を外した後は杭を抜いていき、刈取り作業。早朝から夜遅くまで続きます。刈り取ったイグサを一束一束コンテナに積んでいきます。今回はこの現場を任されました。途中どしゃ降りになりましたが構わず作業。むしろ雨が心地よいくらいの天候。日差しの強い日は日中刈り取るとイ草がだめになってしまうので、早朝深夜、もしくは雨の日が適しています。とにかく刈取りは過酷です。

 昨日のうちに刈り取ったイ草を泥染め。岩井さん宅は去年お世話になった下永さん宅と泥染めの仕方が違い(写真左)箱に入れたイ草の束に泥水を流し込みかき混ぜまます。合間、濃度計(写真右)で泥の濃度を小まめに計り、イ草の色ムラが出るのを防ぎます。泥染した後は、何百束にもなるであろうイ草の束を、ほぼノンストップで、一定のリズムで流れ作業します(写真中央)。大きな窯にぎっしり詰め込みます。

 次の日は早朝3時より窯出し作業。染土落とし機を運び出し(写真左)、釜に入れて低温乾燥させたイ草の束を取り出し、防塵マスクを着用して染土落とし&収納・保管をします。自分的にこの作業が一番ハードだと思います。粉じんが舞う中、室内はとにかく暑いです。早朝よりJAに務める次男さんも手伝い、4人で流れ作業。そこに言葉はありません。黒い袋に入れて二階に運び収納し原草を寝かせます(写真右)。

 写真左は、去年イ田植えでお世話になった福本啓治さんより頂いた、私の植え付けしたイ草の生育状況を記録した写真。なんでも「ひのさくら・本間」に仕上がりそうだとのことです。

  全国から畳屋さんが集い、積もる話もあります。過酷な農作業を終えた最終日の懇親会は格別です。皆さん色々な話に花が咲きます。農家さん達も交えたここでの情報交換と交流が最重要です。八代ではお酌の仕方が独特で「やっとり」という作法で行います。

 今回お世話になった岩井静雄さんご家族(写真中央)。毎年飛行機時間の都合で一人少し早く帰省でしたが、今年はようやく解散式に混ざれました(写真右)。

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